自分の命を賭しても国を守る
近年になり、「自分の命を賭しても国を守る」といった国家に対する盲目的な愛国心(忠誠心)は希薄となったと言われている。同時に、伝統や文化に対する愛着ないし誇りからくる愛国心(愛郷心)も希薄になったのではないかと危惧されている。オリンピック、サッカー・ワールドカップ等のナショナルイベント時に自然発生的に見られる愛国心(愛郷心)の存在をして、形が変化しただけであるとする意見もあるが、それらの愛国心(愛郷心)は従来から存在するものである。
一方では、愛国心(愛郷心)の希薄化が、愛国教育の欠如(戦後民主主義教育の一側面)によってもたらされたものとし、本来その国の民として自然な感情であるはずの伝統や文化に対する愛着ないし誇りからくる健全な愛国心(=愛郷心)を育てることの必要性を訴える人々(自由民主党の右派グループや全日本教職員連盟など)がいる。これらの人々は、現在の日本の教育はそれらの芽を摘み取るような自虐史観的な偏向教育だと主張することが多い。この動きから少し遅れて、2002年度に新学習指導要領がはじまり「国を愛する心情」の育成が小学6年生・社会科における学年目標の一つに加わった影響から、福岡市を皮切りに、全国の小学校で通知表の社会科の評価項目に「国」や「日本」を愛する心情を盛り込む公立小学校が増えつづけている。
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他方では、「国による愛国心(愛郷心)教育」は「愛国心(=忠誠心)教育」と不可分であり、容易に軍国主義へと繋がってしまう危険性があると訴え警戒している人々がいる。